作词 : しおの
作曲 : しおの
鎌倉の午後 陽光がとろけるように
腕の中 すぅすぅ 穏やかな寝息
由紀さんの問い 「義成は…赤ちゃんの時も?」
記憶が遡る 上海の1977年
12人の女の子 次々と産声を上げ
日付が変わる寸前 あなただけが生まれた
2500グラムの 小さな体で
三途の川の岸辺に 船頭さんが立っていた
小さな 小さな 船頭さん
12人の乗客を 優しく乗せて
嵐の海を たった一人で越えてゆく
予言のように あなたの生き様
光と闇の 壊れた羅針盤
それでも 愛だけを 指し続けて
(共産)党の名の下 重労働の果てに
失った命の分まで あなたは生きて
大企業を辞め 自分の道を選び
冷たい仮面を 被った12年の航海
上海の夜の闇に 仮面の支配者として
怪物に挑み 孤独に戦い続けた
李殷(リ・イン)の記憶と 由紀の微笑みが
か細く震える 羅針盤の針
闇の湖に沈みそうになりながらも
決して 光を 見失わなかった
小さな船頭さん 12人の光を守って
今度は 自分の魂を 守り抜け
嵐を越え 地獄の淵を覗きながら
背負った声なき声を すべて抱きしめて
ようやく 港へ 帰ってきたのね
ああ…神様 ありがとう
私の船頭さんは ようやく帰ってきた
照れ臭い笑顔で ケーキの箱を下げて
新しい命を抱き この光の中で
小さな船頭さん 12人の光を
あなたの人生に 変えてくれた
楡の葉は 大海を渡り 根を下ろした
龍の傳人よ 今 ここにいる
羅針盤は もう迷わない
ただ一つ 光と愛の方向へ
このささやかな かけがえのない光を
守り抜く 最も気高き聖戦
母は ずっと 見守っているから
もう 大丈夫…
腕の中の明(あき)が ふと微笑む
新しい龍が 光の中で息吹き始める…