作词 : 祈
作曲 : 祈
さあさ今宵皆様に観せるは
世にも奇妙な操り人形
とくとご覧あれ瞬きせずに
無力で哀れな成れの果ての姿
まるで生身のようなその身体
心無しか滲んだその眼球
艶かしく揺らいだその頭髪も
誰もその真実なんて知らない
「こんな糸は要らないわ。
ほら四肢も動かせるのよ。
哀れなんて言わないで?
アタシはもうお人形じゃない!」
誰が信じるのだろうか
彼女のこの悲しい生き様を
時間だけが虚しく過ぎていく
-救いようのない秘密の物語-
『誰か教えて?
何が足りないの?
どうしたら……………』
知識は気が付けば自分のもの
お気に入りのハサミもお手のもの
皮肉にも彼女が覚えたのは
そう道具が道具を扱う術
「アタシが1番イタいのは
この身体じゃなくて心なの。
まるでニンゲンみたいでしょ?
だからもう自由にして!
ようやくアタシわかったの。
みんなとアタシが違うのは
そのまっかな血が足りないの。
少し分けてくれないかしら?」
辺りはもう真っ暗午前2時
静まり返る空気は悪戯
まっかに染まる部屋を後にして
見慣れぬ景色へと彼女は歩き出す